midPointとは
About
midPointは、オープンソースのIDガバナンス・管理(IGA)ソリューションです。欧州を中心に政府機関や大企業で採用されており、エンタープライズ向けに設計された高い柔軟性とカスタマイズ性が特徴です。本番運用にはEvolveum社のサブスクリプション契約によるサポートの利用を推奨します。

自動プロビジョニング でIDライフサイクルを自動化し、 RBAC で適切なアクセス権を管理します。
さらに、 セルフサービス でヘルプデスク負荷を軽減し、 監査機能 で監査対応を効率化できます。
IGAとは
IGA(Identity Governance and Administration)は、組織内のIDとアクセス権を一元的に管理し、セキュリティ強化とコンプライアンス遵守をサポートするソリューションです。midPointはエンタープライズ向けに設計されたオープンソースのIGAソリューションとして、特に企業や機関の複雑な環境に対応できる柔軟性が特徴です。
midPointがおすすめの企業タイプ

1. コストを重視しつつもカスタマイズの自由度を求める企業
midPointはオープンソースのIGAソリューションのため、商用IGAと比較してライセンスコストを抑えられる可能性があります。midPointはカスタマイズ性が非常に高く、特定の承認フローに合わせた独自の設定が可能で、技術的に柔軟な対応が求められる企業に適しています。ただし、運用にはサポート契約(サブスクリプション)の締結を推奨します。
2. ITリソースが充実し、柔軟な技術対応が可能な企業
midPointは導入や運用にある程度のIT知識が求められます。そのため、内部のエンジニアやIT部門が充実しており、柔軟な技術対応や時間割当が可能な企業におすすめです。技術力を持つ企業が独自のニーズに応じた最適なID管理環境を構築できる点で非常に有利です。
3. カスタマイズによるセキュリティポリシーの強化を目指す企業・機関
銀行、医療機関、政府機関など、高度なセキュリティ要件が求められる企業にとって、midPointは非常に有用です。オープンソースであるmidPointは拡張性の高い設計が特徴で、必要に応じてコネクタやカスタムモジュールを追加開発する形で機能を柔軟に拡張できます。本体のソースコードに直接手を加えることなく、独自の要件に応じたID管理環境を構築できます。
4. ID管理システムを長期的に運用し、技術的な自主性を重視する企業
midPointはエンタープライズ向けの長期的なID管理基盤として非常に信頼性があります。オープンソースコミュニティによってサポートされているため、ベンダーロックインのリスクが少なく、社内のニーズや技術の進化に柔軟に対応できます。自社のペースで独自の管理機能を拡張したい企業にとって理想的です。
ユースケース
| ユースケース | 説明 |
|---|---|
| エンタープライズ環境でのID統合管理 | 大規模なユーザー管理を行う企業では、各システムのアクセス権をmidPointで一元管理することで、ガバナンスとセキュリティを確保しながら運用負担を軽減 |
| 大学・教育機関での学生と職員のID管理 | 学生(現役&卒業生)、教職員のIDを一括で管理し、必要に応じてアクセスを付与・制限。教育機関独自の要件に合わせた柔軟な運用が可能 |
| 政府機関のアイデンティティガバナンス強化 | コンプライアンスや規制遵守が厳しい政府機関において、適正なID管理とアクセス制御を実現し、情報セキュリティを強化 |
midPoint導入を依頼するメリット
midPointはオープンソースIGAとして高い柔軟性を持ちますが、Java/Spring環境での構築、コネクタ開発、ロール設計には高度な技術力が必要です。
株式会社クラウドネイティブは、midPointの導入をパートナー企業と連携して支援しています。代表の齊藤愼仁(文部科学省 最高情報セキュリティアドバイザー、著書「ゼロトラスト概論」技術評論社)がID管理の全体設計をリードし、midPointの構築・運用は専門パートナーと協業して進めます。OktaやSailPointとの比較検討も含め、コンサルティングで最適なID管理ソリューションをご提案します。
主な機能
Features
導入メリット
Benefits
プロビジョニング工数を大幅削減
入社時のアカウント作成工数が1人あたり4時間→10分に短縮。年間2,000時間以上の工数削減効果があります。
退職者アカウント削除漏れゼロ
人事システムと連携し、退職日に自動的に全システムのアカウントを無効化・削除。確実にアクセス権を剥奪します。
監査対応の効率化
アクセス権レビュー工数を70%削減。自動生成されるレポートで監査を一発合格できます。
ベンダーロックインの回避
オープンソースのため、特定ベンダーに依存しない長期的なID管理基盤を構築できます。自社のペースで機能拡張が可能です。
導入の流れ
Flow
要件分析・設計
現状のID管理課題を整理し、システム棚卸し、ロール設計、プロビジョニングフロー設計を行います。
環境構築・連携
midPointサーバー構築、人事システム連携、Active Directory/Microsoft Entra ID連携、SaaS連携を設定します。
ポリシー設定・テスト
ロール・ポリシー設定、セルフサービスポータルカスタマイズ、パイロット導入・検証を実施します。
運用開始・移行
本番運用を開始し、既存システムからの移行を完了します。安定稼働を確認します。
よくあるご質問
FAQ
機能面では両者に大きな違いはありません。サブスクリプション版では、ベンダーによる技術サポート、SLA保証、セキュリティパッチの優先提供、アップグレード支援が追加されます。
はい、midPointはActive Directoryと連携し、ADをマスターとして他システムへプロビジョニングする構成も、midPointをマスターとする構成も可能です。
はい、LDAP、SCIM、REST API、SOAP、SQL等の標準プロトコルで連携可能。カスタムコネクタも開発できます。
小規模(5システム程度)で2〜3ヶ月、中規模(10〜20システム)で4〜6ヶ月、大規模(20システム以上)で6ヶ月〜1年が目安です。
商用製品(Light IGA)は基本的なアクセスガバナンス機能を求めながらも迅速な導入を望む企業に適しています。一方、midPointはフル機能のIGAスイートとして、コンプライアンス対応や高度なアクセス管理を必要とする大規模企業に向いています。特に複数のシステムや厳格な監査が求められる業界では、midPointが大きなメリットをもたらします。
はい、midPointは欧州を中心に政府機関や大企業で採用されており、エンタープライズ向けに設計されています。オープンソースコミュニティと開発元のEvolveum社によるサポートがあり、サブスクリプション契約によりSLA保証やセキュリティパッチの優先提供も受けられます。
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